インドが日本の新幹線を採用

中国の習近平とインドのモディ首相は、
互いに相手国を訪問し互いの故郷も訪れ親交し合いましたが、
インド政府の今回の決定に中国政府は、
「日本に持っていかれた、日印は軍事協定した」
と新華社のウェブサイトで不満を露わにしました。

何か先日の親日のインドネシアが高速鉄道計画を白紙撤回した後
中国の高速鉄道方式をいきなり導入したことに似てますね。

最近ではこんなこともありました。2015年2月23日 産経新聞。

メキシコの高速鉄道計画が迷走の末に事実上頓挫し波紋を広げている。
中国企業がいったん落札したが、撤回されたあげく、
メキシコのペニャニエト政権に対する贈賄疑惑など大スキャンダルに発展し、
世界中から批判が殺到。
追い込まれたメキシコ政府は原油安と財政難を理由に計画そのものを棚上げした。
しかし高速鉄道の本格的な海外進出プロジェクトのモデルに
と期待していた中国側は激怒し、
補償を求める騒ぎに拡大している。

海外ビジネスは最後の最後まで分かりません。
国の利害や各国政府の財政、国民感情なども影響しますから
政府のバックアップがない日系企業は、綿密な戦略が必要ですね。

2015年12月18日 NEWS ポストセブン。習近平の戦略。

「もう技術的な優位性はないのに、途上国の人々が納めた税金を担保にとって、
バカ高い社会インフラを売りつけるのが日本式です。
それよりファイナンスでの面倒見もよく、
コストパフォーマンスに優れた中国製がいいですよ」

経済ジャーナリスト:町田徹氏。

日本の戦略は常日頃からネットなどで
技術的優位性、安全性、日本の鉄道文化を世界にもっと伝えていくべきです。
情報発信力がまだまだ足りません。
コスト面は細分化し現地企業に任せられる分野は大胆に任せるべきですね。
すべてを日系企業で建設すると、習近平が言っているようにバカ高くなりますから。
そしてエコ技術にももっと取り組むべきです。

人的交流は長期的に継続してやるべきですね。
東南アジア諸国の経済は華僑が握っています。ほっとけば中国寄りになります。
米国についても華僑や彼らのロビー活動も活発ですから。

加えて日本の企業人はもっと世界の大局を見て商売してほしいですね。

今回のインドのケースでは、
インド西部のムンベイ(域内人口2075万)から
北へ500kmにあるアーメダバード(域内人口635万)までのルートですが、
北部のデリー(域内人口2175万)、東部のカルカッタ(域内人口1460万)、
中部のハイデラバード(域内人口775万)、
南部のハイテク都市であるバンガロール(域内人口873万)、チェンナイ(域内人口892万)
などのリンクも当然視野に入れるべきです。

更にインドの西隣のパキスタンまで延伸し、
新幹線事業で国家間を結びつける外交もからめた国際的視野とダイナミックさが
日本の政治家と企業人に求められますね。
米国盲従一辺倒の日本外交では諸外国は日本を評価しないでしょう。

今年5月にタイでは首都バンコクから北部のチェンマイまで700kmの区間に、
日本の新幹線を導入することに決まりましたが、
ベトナム―カンボジアータイ―ミャンマー
―バングラディッシュ―インド―パキスタン―イランー
などにつながる南ユーラシアの東西の大回廊を新幹線で結ぶ、
これくらいの野心は持ってほしいです、JRには。

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