近代国家とグローバル資本主義

国民が選んだ政治家が議会で国の指針を決める明治日本は
封建政治から脱したアジアで初の近代国家です。

19世紀後半の近代国家日本は
新大陸発見の先駆けである15世紀のスペイン・ポルトガルを
手本としているわけではありません。
17世紀に英国で始まる中央銀行制度(政府が国債を発行して中央銀行がお金を発行する)
と、19世紀前半に始まる英国の産業革命が手本でしたね。
憲法はドイツの近代憲法を政体は英国の立憲君主制をモデルとしました。

ところで製品を機械化された設備で大量生産し市場に投入する
産業革命=グローバル資本主義は
明治維新の国是の1つである 『殖産興業』 です。

これは王や貴族以外はコジキが圧倒的多かった世襲封建社会とは違い、
短期間で国民の生活レベルを大きく引き上げています。生産性は圧倒的に高いですね。
大量生産は海外に市場を欲し、また資源を持たない日本は供給先を海外に求めました。
19世紀の日本が植民地が必要だった理由です。

資本主義の前期の多くの近代国家にみられるこの必然は、
生存権を拡大しようとするナショナリズムと密接に結びつきました。
もう一つの国是 『富国強兵』 です。

国家が強力な武力をもち市場や労働力、資源を海外に求めた明治や、
それを継承した大正と昭和前期は
平和裡に海外に製造拠点を移せる昭和後期や
金融マネーゲームで国境を容易に超える昭和後期-平成前期とは
まったく異なる時代だったわけです。

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